4割のティーンが毎日使う人気のエフェメラルSNSを調査
今ティーンのスマホの画面に収まっているアプリで必ずと言っていいほど入っているエフェメラル(一定期間で消える)SNSアプリが、SNOWやスナップチャットやインスタグラムですが、マイナビティーンズが発表する「トレンドランキング」にて、上半期は1位SNOWと2位スナップチャットが入り、通年でSNOWが1位を獲得しており、なぜここまでティーンに受け入れられているのか独自調査を行いました。

題目:SNOWやSnapchatなど”消える系SNS”について
期間:2016年12月6日〜2016年12月15日
回答数:420件
対象:マイナビティーンズ会員(13歳〜19歳)
8割以上のティーンが使ったことがあると答える「SNOW」

本調査結果からもわかるように1番支持のあるSNOWが81%。
2番目に支持のあるインスタグラムのストーリー機能は47.6%と、SNOWとの使用率に大きな差があります。
また、スナップチャットの使用率は32.9%で、SNOWに比べてティーンの支持は半分以下でした。
5割以上の回答者が「データを残したくないから」を選ぶ

使用率の高い理由として大きく3点回答が得られました。
1点目は「データが残らないから(35.7%)」
→一定期間が経つと自動的に消えるという「やっぱり投稿しなかったほうが良かったかな」と考えなくて良くなる安心感があるからと考えられます。
2点目は、「カメラ機能が充実してるから(33.3%)」
→詳しくは、カメラの加工機能で盛れる機能を指しているようです。特にSNOWは、多彩なフィルターやスタンプがあって顔を「盛れる」ことから様々な自分を表現でき、ティーンに選ばれています。
頻度高く使うフィルターは、「動物」のカメラフィルター

顔認識で動物のフィルターがかかるモノに62.9%と支持が固まっており、「擬人化」ならぬ「擬動物化」で可愛さを表現しているようです。
トレンドランキングでも、SNOWの動物フィルターが「キラキラピンクねずみ」と「あっちのくまも」の2つがランクインしており、動物フィルターの人気度がわかります。

「友人との写真」と「自撮り」のためと回答
使用者の70%以上が「友人との写真」と「自撮り」用で使用していると回答があり、「人」にフォーカスしたカメラの使い方に寄っています。

なぜここまで流行ってるのか
使い始めたきっかけを質問したところ、主な理由として「友達が使ってるから」と回答。
他にも
- 変顔が保存されないから
- 気軽だから
と「消える」機能があるからこその使いやすさが回答として上がっています。
エフェメラル機能が欲しい?カメラの動物フィルター加工が欲しい?
これらのエフェメラルSNSはカメラ機能が充実しているコトから単純に「写真加工できるカメラ」として使われているコトも多いようで、撮った写真は様々なアプリで分散して使用されています。

撮った写真や動画のデータのアップ先は、主にその撮影をしたアプリ上が多いです。
しかし、他のアプリでアップするを選んだユーザーや、カメラはSNOWやスナップチャットだけどデータのアップ先は違うユーザーも多く、ティーンの多くが自分のフォロワーなどに見える自分の姿を意識して使い分けていると考えられます。
4割以上が毎日1回以上は使用するヘビーユーザー

40%近くのユーザーが「毎日」何かしらの形で使用しており、ティーンにとって欠かせないアプリとして定着しているとみえます。
一方で「一週間に1回」「見るだけ」のライトユーザーも多く、アプリは入っているけれど写真だけや他の用途で使うためなのか、ティーンが使い分けている背景がみえます。
このアクティブ率は一定期間を経て消えるという、エフェメラルSNSならではの結果と考えられます。
8割の回答者が女友達とのコミュニケーション手段として使用
カメラのフィルター機能を使うユーザーが多いのか女友達とのコミュニケーションで使用されており、特に流行に敏感なティーンの子たちの間では新しいスタンプがでることで使い続ける新鮮さを感じるユーザーも多いようです。

2割のユーザーがエフェメラルSNSでの失敗経験を持つ
エフェメラルSNSを使っていて、失敗したことがあるかという質問には20%が「ある」と回答。

一番やりとりする「友人」と失敗が多い
- 事故画を送ってしまった
- 保存したいのに保存できなかった
- 盛れていない写真をアップしてしまった
など、エフェメラルSNSを使用するメリットがデメリットにもなるコトがあり、使う頻度が多いと失敗することも自然と多くなりそうです。

まとめ
今回の調査結果からエフェメラルSNSはティーンの間で受け入れられており(特にSNOW)、用途としては、
- アップした画像が一定期間を経て「消える」
- カメラのフィルターで「盛れる」
- 「女友達」との間で使われている
ということがわかりました。
せっかく盛れた写真を消える機能をもったエフェメラルSNSにアップしてデータが消える勿体無さを感じる一方で、常に情報が流れてアップデートされる現代で生活するティーンにとっては次々に情報を消費する生活の方が心地よいのかもしれません。