ティーンを悩ませるPMS・生理痛の症状について調査(1)
インターネット検索やSNSなどで度々話題になることも多い、女性特有の「PMS症状」や「生理痛」について、多くの10代女子も悩んでいます。
10代女子の実情について、マイナビティーンズ会員に検診の受診率やPMS・生理痛などの認知・対処方法・具体的な悩みについて調査しました。
あなたは産婦人科で検診を受けたことはありますか?
検診受診率は20%に留まり、ほとんどの10代女子は検診をしたことがないようです。
大学・専門学生になると若干受診率は上がりますが、それでも26%にとどまっています。
検診を受けたきっかけを教えてください。
受診経験のある10代女子を対象に、受診するきっかけを聞きました。
きっかけは「体調の不調」「親の勧め」が多くを占めており、症状が発生してから受診していると考えられます。
どちらも高校生の割合が高く、特に「親の勧め」で検診を受ける高校生が52%と過半数に上ります。
大学・専門学生においては「定期検診」で受診している人も多いようです。
PMS(月経前症候群)について
どのくらいの10代女子が知ってる?
PMS症状の認知は58%となりました。
どの程度理解している?
PMS症状を認知している人にどの程度理解しているか聞いたところ、10代女子全体としては「ネットで調べたことがある」が36%と最も多くを占め、大学・専門学生は「人に説明できる」ほど理解・自覚している人が多い結果となりました。
おそらく、多くはネットで調べた・聞いた知識であり、自分の症状やある特定の症状においての理解は進んでいるのではないでしょうか。
症状の自覚はどの程度ある?
自分に症状があると思っている10代女子は59%となり、多くがPMSに悩まされているようです。
一方で、大学・専門学生においては「わからない」と回答する人が30%もおり、正しい知識を持って判断できない人が一定数いると考えられます。
一方で高校生は、自分にはPMS症状が出てないと判断している人が20%おり、実は自覚していない可能性も高いのではないでしょうか。
どのようにPMS(月経前症候群)と付き合っていますか?
対応の実情として、多くの10代女子は「市販薬を飲んでいる」「体を温める」ことをしており、特に大学・専門学生の「市販薬を飲んでいる」率が44%と高校生に比べて15%高い状況にあります。
生理痛に対してどのように対処していますか?
生理痛も56%の10代女子が「市販薬の痛み止めを飲んでいる」と回答していますが、30%は「全く何もしていない」ようです。
どんな時にしていますか?
痛みを伴ったら対処療法的に「薬を服用して対応している」10代女子が81%という結果となりました。
大学・専門学生になると「周期の度に毎回服用している」人が若干増えますが、それでもほとんどが痛みを感じたら服用するケースでした。
PMS(月経前症候群)や生理痛に関して、あなたがこれまでに経験した不満や悩みを教えてください。
- 授業に集中できない・休めない・抜けられない
- 体の不調(頭痛・腹痛・眠気)を感じる
- イライラ、情緒不安定になる
- 用品が合わない
- 周りの目が気になる。言われたくないことを言われた
- 生理じゃないのに、疑われる
などのコメントが寄せられ、直接的な症状に悩まされたり、用品の悩み、人から精神的に受けるダメージなどのパターンに分けられました。
PMSや生理痛は人や環境・タイミングによって様々な症状が発生するため、周りの人が気付きにくかったり、逆に周りが過剰な反応を見せることによって本人が不快に思うこともあるようです。
まとめ
- 検診受診率は20%
- きっかけは「体調の不調」「親の勧め」
- PMS症状について
- 認知率は58%
- 認知している10代女子のうち、理解度として最も多い36%が「ネットで調べたことがある」と回答
- 症状があると思っている10代女子は59%
- 「市販薬を飲んでいる」「体を温める」が主な対処方法
- 生理痛への対処は「市販薬の痛み止めを飲んでいる」が56%
- 「痛みが発生した時のみ使用している」が81%
- PMS・生理の間接的な悩みとして「授業がまともにうけられない」「周りが過剰な反応を見せる」ことが学生生活において大きな悩みになっている
【調査概要】
対象: 13-22歳のマイナビティーンズ会員
調査期間:2022.07.15-2022.07.28
調査方法:インターネット調査
回答数:218件(内訳:中学生7件、高校生154件、大学・専門学生47件、社会人6件、フリーター4件)