10代女子のキャッシュレス決済の利用実態を調査!高校生・大学生の普及率や利用金額を比較
「QRコード決済」や「カード決済」など、さまざまなバリエーションのキャッシュレス決済が普及してきました。
大人世代だけではなくティーン層においてもキャッシュレス決済は浸透しており、店舗側でも頻繁に利用するコンビニや飲食店では利用できないところがないくらい普及も進んで、現金決済と同じくらい支払い手段として一般的になってきています。
今回は、10代女子が普段どのような支払い手段をとっているのか、特にキャッシュレス決済に対してメリットに関しているポイントなど10代女子のキャッシュレス決済の利用実態について調査いたしました。
※本調査での「キャッシュレス決済」とは、クレジットカード・デビットカード・交通系や流通系の電子マネー、バーコードやQRコードを介したコード決済、そして銀行振込や口座引落など、現金以外で支払う決済手段全般を指します。
キャッシュレス決済を利用したことはありますか。
10代女子でキャッシュレス決済を「使ったことがある(79%)」「使ったことがない(21%)」となりました。
キャッシュレス決済は若年層にもかなり普及しており、高校生よりも大学生の方が「使ったことがある」割合が11%高い結果となりました。
買い物をするときの支払手段をすべて教えてください。
買い物の支払い手段の上位に、現金(86%)、QRコード決済(66%)、交通系電子マネー(58%)が入りました。
高校生、大学生ともに現金>QRコード>交通系電子マネーとキャッシュレス決済の中ではQRコード決済が最も利用率が高い傾向となりました。
大学生になるとクレジットカードを作ることができるためクレジットカード(42%)の利用率が高くなっていますが、より手軽に支払えるQRコード決済や交通系電子マネーを利用していると考えられます。
また、現金を使ってないと考えられる、完全キャッシュレス生活を送っている10代女子も14%いることが明らかになりました。
「QRコード決済」の支払いは誰が支払ってますか。
高校生は「自分のお小遣いで支払」(44%)、「自分のバイト代で支払」(31%)とお小遣いでQRコード決済をしております。
高校生は大学生よりも自分で収入を得ることが難しいため、お小遣い=親が支払っているケースが多く、一部アルバイトをしている層がバイト代からも支払っていると考えられます。お小遣い以外でも親に支払ってもらっている率が大学生より高くなっております。
一方大学生は、「自分のお小遣いで支払」(28%)、「自分のバイト代で支払」(57%)とアルバイト収入から支払うケースが多く、主に自分の収入の中で支払っていることがわかります。
「交通系電子マネー」の支払いは主に誰が行ってますか。
※「交通系電子マネー」の使い方として、電車やバスなど移動は含まない前提でアンケートを実施しております
高校生は、親に支払ってもらっているの回答が59%とQRコード決済よりも親に支払ってもらっているケースが多い結果となりました。、高校生の場合は親からもらったお金をチャージ、親がチャージしていることが想定されます。
一方大学生は、自分のバイト代で支払(52%)、親に支払ってもらっている(25%)と、基本は自分の収入の中から捻出しているものの、交通系電子マネーであれば親が支払うケースも珍しくないようです。
キャッシュレス決済の月間の利用額を教えてください。
月間利用額については、高校生よりも大学生の方が比較的高額利用されている結果となりました。
高校生のボリュームゾーン
- 1円~500円以下(25%)
- 2,001円以上~2,500円以下(12%)
- 5,001円以上~10,000円以下(13%)
大学生のボリュームゾーン
- 5,001円以上~10,000円以下(13%)
- 10,001円以上~20,000円以下(13%)
キャッシュレス決済を利用するシーンを教えてください。
主に、コンビニ支払(56%)、オンラインショッピング(38%)、飲食店(38%)で利用されているようです。
特にコンビニ支払は、高校生も大学生も日常的にキャッシュレス決済を利用していると考えられそうです。
高校生の主な利用シーン
- コンビニ支払(62%)
- 飲食店(37%)
- オンラインショッピング(33%)
さらに深掘った利用シーンを見てみると、月の利用金額が5,000円以上~10,000円以下(13%)層の85%がコンビニ支払を利用しており、より日常的にキャッシュレス支払をしていることがわかりました。
また、月の利用金額が10,000円以上利用している高校生は、上記に加えて好きな推しやアイドルのグッズ購入や洋服購入にもキャッシュレス決済を利用しているようです。
大学生の主な利用シーン
- コンビニ支払(53%)
- オンラインショッピング(43%)
- アパレル・コスメなどの店舗(36%)
- 飲食店(36%)
- ドラッグストア(35%)
など高校生よりも大学生の方が、行動範囲や利用金額も大きくなったことで利用シーンも増えています。
また、大学生は自分がアルバイトなどで稼いだお金で自由に使うことが出来る金額が高く、幅広いシーンでキャッシュレス決済を利用していると考えられます。
キャッシュレス決済を使っている理由を教えてください。
キャッシュレス決済の最も魅力的な点は、「会計がスピーディー(62%)」、次に「ポイントが貯まる(44%)」となりました。
相対的に高校生の方が、「ポイントが貯まる」「キャンペーンが多い」などお得なキャッシュバックを受けられる点に魅力を感じている人が多いと考えられます。
大学生は利用シーンが高校生よりも幅広いことから「会計がスピーディー」であることがより際立って魅力に感じているようです。また、オンラインショッピングやキャッシュレス決済じゃないと支払えない機会が高校生よりも多いようです。
スマホ決済(QRコード決済)ではどのサービスを利用していますか。
PayPay(60%)、LINE Pay(30%)、メルペイ(30%)が上位3サービスとして支持されています。
高校生、大学生ともにPayPayの利用率は変わらないですが、利用シーンが高校生より多い大学生の方が他のQRコード決済サービスも利用率が高めに出ています。
まとめ
- 10代女子でキャッシュレス決済を「使ったことがある(79%)」「使ったことがない(21%)」
- 支払い手段として現金以外に「QRコード決済(66%)」「交通系電子マネー(58%)」が多く利用されている
- 現金を使わない完全キャッシュレス生活をしている層も14%いる
- キャッシュレス決済の支払いを高校生は「親」、大学生は「自分」
- 高校生の利用金額ボリュームゾーンは
- 1円~500円以下(25%)
- 2,001円以上~2,500円以下(12%)
- 5,001円以上~10,000円以下(13%)
- 大学生の利用金額ボリュームゾーンは
- 5,001円以上~10,000円以下(13%)
- 10,001円以上~20,000円以下(13%)
- キャッシュレス決済の利用シーンはコンビニ支払・飲食店・オンラインショッピングが上位を占める
- キャッシュレス決済の魅力は「会計がスピーディー(62%)」「ポイントが貯まる(44%)」。
- 特に高校生はお得感も刺さっている
- QRコード決済サービスは「PayPay(60%)」が最も多い
10代層においてもキャッシュレス決済は広く普及していることがわかる結果となりましたが、キャッシュレス決済を使用したことがない10代がキャッシュレス決済をなぜ利用していないのか、どのようなイメージを持っているのかを調査しました。こちらの調査データも併せてご覧ください。
【調査概要】
対象: 13-19歳のマイナビティーンズ会員
調査期間:2022.05.06-2022.05.16
調査方法:インターネット調査
回答数:160件(内訳:中学生4件、高校生64件、大学・専門学生84件、社会人5件、フリーター3件)