【コロナ自粛中と現在比較】10代女子のスマホアプリ・SNS利用・日常生活の変化を調査!

更新日:2020年11月18日(水)

新型コロナウイルスの脅威は未だあるものの、飲食店や小売店での衛生対策や検温、個人の対策としてはマスク着用や不要な外出を控えるなど、4月時に比べると街に人が戻ってきています。

しかし、新型コロナウイルスが流行する前と比べると生活様式も大きく変わり、授業のオンライン化やソーシャルディスタンスを保つ取り組みなどが行われる中、ティーンの過ごし方にも大きな変化が見られています。

今回は、今年4月の自粛期間中に調査した内容と新たに10月に調査した内容で、一部比較しながらお届けいたします。

Q.現在の過ごし方として多いものを教えてください。(いくつでも選択可)

Q.現在の過ごし方として多いものを教えてください。(いくつでも選択可)

自粛期間が明けて、学校も再開したこともあり、「友達と過ごす時間」「バイト」「塾」「習い事」「部活」など、自粛期間中には積極的に活動できなかった項目が増加しています。

しかし、未だ「自宅で家族もしくは一人で過ごす」10代女子も78%おり、多くの10代女子が必要以上に他人と接触することを避けている傾向が見られます。

属性別では、女子高生の「塾や習い事に行く」「部活に行く」、女子大生の「バイトに行く」が4月に比べて10月は上昇しており、コロナ禍以前の生活環境によって、優先度が異なるのかと考えられます。

Q.現在、自宅でよく行っていることを教えてください。(いくつでも選択可)

Q.現在、自宅でよく行っていることを教えてください。(いくつでも選択可)

 

自粛期間に増加傾向にあった「YouTube」「配信動画」「音楽ラジオ」「友達とのLINE」「ゲーム」などは、10月にはすべて減少しています。

勉強に関しては、変化が見られませんでした。

一方で、ネットサーフィンをする時間が増えており、不要な外出はしないものの、外出中や友達と会うなどする際に検索する機会が増えているのではないかと考えられます。

ここでは、女子高生と女子大生で大きな差は見られませんでした。インドアの行動パターンは属性はあまり関係ないことがわかります。

Q.現在、よく使っているアプリを教えてください。(いくつでも選択可)

Q.現在、よく使っているアプリを教えてください。(いくつでも選択可)

 

自宅にいる時間や一人でいる時間が4月に比べると減ったためか、暇つぶしで使われていたような「Twitter」「YouTube」「ゲーム」アプリの使用率は減少傾向にあります。

Instagramの変化は見られませんでした。しかし、自粛期間に投稿する機会自体は減っていたと考えられるため、アプリの利用方法の変化はありそうです。

特に主要SNSの一つであるTwitterでは、属性ごとに利用率が4月と比べて全く異なる動きを示しており、女子高生はTwitterの利用率が下がり、女子大生の利用率が上がっています。

また、学校の再開や外出もある程度できるようになり、人と会う機会が増えたためか「カメラ」アプリの利用率が16%増になっており、過ごし方の変化を感じます。

飲食店や美容院などの「予約」アプリの利用率も微増しており、徐々に外消費時間が増えていることが伺えます。

その他に、TikTokの利用率が女子大生で上昇しており、コロナ禍をきっかけに利用するユーザーが増えているようです。

Q.直近で新たにダウンロードしたアプリのジャンルを教えてください。(いくつでも選択可)

Q.直近で新たにダウンロードしたアプリのジャンルを教えてください。(いくつでも選択可)

 

自粛期間が空けて外に出る機会が増えるにつれて「カメラ」の利用率が増加傾向にあるため、アプリのダウンロードもカメラが多くなっています。

特に、女子高生の「カメラ」「動画」「SNS」利用率の上昇率は高くなっており、撮影してSNSに投稿する一連の流れで利用されていると想定できます。

また、移動時間に利用するためか「SNS」「音楽」アプリもダウンロードしていると答えた10代女子が多くなっています。

減少したのはやはり以前はおうち時間で利用が高まっていた「動画配信」や「ゲーム」「勉強」などのアプリダウンロードでした。

その他、女子大生では「ショッピング」「ファッション」「求人」が上昇しており、外出ができるようになったことで消費行動が活発になっていることが考えられます。

Q.現在、飲食店でご飯を食べることがありますか? (ひとつだけ選択可)

Q.現在、飲食店でご飯を食べることがありますか? (ひとつだけ選択可)

 

「飲食店でよく食べる」の回答はもっとも変化率が高く、全体ベースで比較すると43%増加しており、4月よりも危機感が薄れてきていることがわかります。特に高校生の上昇が顕著に表れており、学校再開が関係しているのではないかと考えられます。

またテイクアウト需要は全体としては大きく変化はありませんでしたが、大学生の利用が上がっているようです。以前と比べテイクアウトをする行動様式が定着しつつあるのかもしれません。

Q.現在、友達と会う頻度はどの程度ですか。(ひとつだけ選択可)

Q.現在、友達と会う頻度はどの程度ですか。(ひとつだけ選択可)

 

学校が再開したことの影響が大きく反映された結果となっており「毎日」「週5〜4程度」が全体で65%となりました。

一方で、週の半分以下の回数しか合わない10代女子も35%いるようで、学校などの行動方針による影響が大きいと考えられます。

さらに、属性別で見てみると顕著で、高校の再開や大学はまだ再開していないところが多く、その点で差が出ていると考えられます。

Q.現在、どの程度友達と連絡を取っていますか?(ひとつだけ選択可)

Q.現在、どの程度友達と連絡を取っていますか?(ひとつだけ選択可)

 

友達との連絡頻度に大きな変化は見られませんでした。強いて言えば、直接会える機会が増えたことにより連絡の回数が減り、会話する時間が増えたと考えられます。

Q.友達とはどのように連絡を取ることが多いですか?(いくつでも選択可)

Q.友達とはどのように連絡を取ることが多いですか?(いくつでも選択可)

 

友達との連絡方法で大きく減ったのは「LINEビデオ電話」「TwitterのDM」「SNSコメント」でした、直接会う機会が増えたことにより顔を見てコミュニケーションができる上、普段LINEやInstagram上で連絡も取り合っていると考えられるため、これらのポイントが減ったと考えられます。

微減ですが「インスタのDM」も減っており、会って話せるようになったことが影響しているのかもしれません。

属性別では、女子高生で「LINEの電話」が減少しており、学校の再開が影響していると考えられます。

といっても、利用頻度が減ったというだけで新たな連絡手段が普及しているなどという変化は見られませんでした。

Q.学校が再開して楽しいと感じることを教えてください。(いくつでも選択可)

Q.学校が再開して楽しいと感じることを教えてください。(いくつでも選択可)

 

高校生は主に学校の再開により「友達・クラスメイトと学校で会話すること」のポイントが増加しています。自粛前も楽しみにしていたが、自粛期間が長かったため会って話すことの楽しさを以前にも増して感じているのでしょう。

その他にも「プリクラ」や「映画館」などの項目がありますが、こちらは軒並み減少傾向にあり、友達と一緒に過ごすことができれば場所は学校でも、カフェでもカラオケでもいいのかもしれません。

属性別では、女子大生の学校が再開して楽しいと思う項目が大減少しており、新入生は入学時に友達を作る機会が少なかったことや、大学自体が再開してない場合もあり、学校生活の楽しみが少ないのだと考えられます。

一方で、ストレスを感じていることもあり(フリー回答)

「ライブに行けないこと」

「海外に行けないこと」

「旅行や遠出が気軽にできないこと」

「マスクの着用をしないといけないこと」

「修学旅行が制限された・なくなったこと」

「オタ活ができないこと」

など、まだまだ移動や会場があったとしても入場に制限がかかっているなど、今までできていた娯楽ができない、楽しむ機会が少ない点でストレスを感じている10代女子も多いようです。

Q.現在、不安に思っていることを教えてください。(いくつでも選択可)

Q.現在、不安に思っていることを教えてください。(いくつでも選択可)

見通しが全く立てられなかった4月時点ではこの先に不安を感じている声が様々上がっていましたが、自粛も明けて10月時点で新型コロナウイルスの情報が増えてきたことによる、行動計画や生活様式の一部体系化ができるようになったことから不安が解消されたと考えられます。

Q.人に会うことの抵抗感を教えてください。 (ひとつだけ選択可)

Q.人に会うことの抵抗感を教えてください。 (ひとつだけ選択可)

まだ人と会うことに抵抗があるものの、76%→34%まで抵抗があると回答した10代女子が減っていること、抵抗がない10代女子が増えたことがわかりました。

引き続き、新型コロナウイルスへの警戒は怠らず行動することへ考えが変わってきたのだと考えられます。

Q.「GO TO トラベル」キャンペーンを利用しましたか
Q.「GO TO イート」キャンペーンを利用しましたか

Q.「GO TO トラベル」キャンペーンを利用しましたか Q.「GO TO イート」キャンペーンを利用しましたか

政府が行うGO TOキャンペーンについても伺いました。

GO TO トラベルの利用は16%と、GO TO イートに比べると利用されているようです。

また、今後利用したい層はどちらも35%前後あり、認知はしているが利用する機会や利用方法がわからないなど悩みがありそうです。

マイナビティーンズでは「★あなたの考えるGO TOキャンペーン」と第して、10代女子の視点で自粛明けの今したいことを考えてもらいました。

回答が多かった内容

  • ショッピング 34件
  • ライブ 33件
  • ディズニー 12件

人と会ったり、人と一緒に楽しみを共有することができる「テーマパークにいく」や「実店舗に買い物にいく」「LIVEにいく」などといった実体験を通した楽しみ方を望んでいる傾向が見られました。

【調査概要】
対象: 13-19歳のマイナビティーンズ会員
調査期間:2020.10.15-2020.10.22、2020.04.10-2020.04.14
調査方法:インターネット調査
回答数:10月 243件(内訳:中学生16件、高校生163件、大学生61件、フリーターなど3件)、4月 189件(内訳:中学生10件、高校生125件、大学生53件など)

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