10代女子のリアル。本当に仲の良い友人は3人!?価値観の多様化が狭める交友関係

更新日:2023年04月26日(水)

普段の学校生活に加えて、推し活やオタ活、SNSの複数アカウント利用など、幅広い交友関係を持つ10代女子ですが、友達との付き合い方は実際どのようにしているのでしょうか?
学校を中心とした生活でも、SNSなどを通じて常に新しい交友関係を作ったり、維持したりと、オンラインの発展とともに交友関係も10年前より遥かに多様化しています。そこで今回は、日々当たり前のようにSNSに触れている今の10代女子の友人との出会い方や交友関係の深さ、コミュニケーションの取り方などを調査いたしました。

友人とはどのように出会いましたか?

友人とはどのように出会いましたか?

友人との出会いは「クラスが一緒」「部活が一緒」「委員会や課外活動が一緒」が多い出会い方になりました。

学校生活の中で友人関係になるケースが多い結果となりましたが、課外活動やTwitter、Instagram、オンラインゲームなどインターネット上で友人関係に発展するケースもあるようで、出会い方は多様化していることがわかります。

知り合った際に交換する連絡先を教えてください

知り合った際に交換する連絡先を教えてください

知り合った際に交換する連絡先は「LINE」「Instagram」が多い結果となりました。特に高校生は大学・専門学生よりも約1.4倍ほど「Instagram」を活用していて、高校生の結果としては「LINE」よりも多い割合となっています。このことから高校生の間では、「Instagram」を連絡先として交換する手段が定着してきていると考えても良さそうです。

Instagramは画像がメインなので、投稿を見るだけで、どんなことが好きなのか、どんな交友関係なのかをビジュアルで瞬時に判断することができます。
今の10代女子にとって、多くの連絡先を知って交友関係を広げるよりも、
気が合う人とつながりたいという思いが強いことから、まずは自分と価値観が似ているか、気が合いそうかを判断する材料としても利用しているのではないかと考えられます。

あなたが友達だと思う人は何人ですか?

あなたが友達だと思う人は何人ですか?

友達と思う人は「6-10人」が最も多く、ついで「11-20人」「1-5人」となりました。

大学・専門学生は高校生に比べて、友達の幅が少人数だと考える人が多いようです。さらに、高校生の方が「31人以上」友達がいると答える割合も多く、クラスというひとつのコミュニティの中で日々交流している高校生は、大学・専門学生よりも交友関係が広いと考えられます。

あなたは友人との関係をどのように築いていますか?

あなたは友人との関係をどのように築いていますか?

友人関係の築き方は、実際に会って遊ぶことや話すことが重視されている傾向があり、「休日に遊ぶ」や「休み時間や空き時間に話す」ことで仲を深めているようです。また特に高校生は一律のタイムスケジュールで動いているため、大学・専門学生よりも休み時間や放課後に約束をして遊ぶ割合が高い結果となりました。

また、友人との関係性を良好に保つために意識していることとして、「相手を思いやる」「距離感を保つ」「自分の意思だけを通そうとしない」という意見が多く見られました。リアル以外にSNS上のやり取りも日常茶飯事である10代女子にとって、受け手の気持ちを思った内容や投稿頻度を意識していて、その配慮ができることが友人関係を良好に築く上で大切な要素のようです。

特に親しいと思っている友人の人数を教えてください。

特に親しいと思っている友人の人数を教えてください。

特に親しい友人は「3人」が最も多く、1-3人の回答をあわせると10代女子の約54%を占める結果となりました。高校生よりも、大学・専門学生の方が友人関係が狭い人が多く、1-5人の回答が約81%となりました。

友人とは直接会った時、普段どんな話をしますか?

友人とは直接会った時、普段どんな話をしますか?

「学校であったこと」を話すという回答が最も多いですが、それ以外に「同じ趣味の話題」「勉強の話題」なども多く、自分の価値観やレベルに合った人と会話をすることが多いのではないかと考えられます。

友人とのやりとりでストレスになることについての質問では、「自分と気が合わない時」「相手との価値観の違い」「話が噛み合わない」などが回答として多くあがっており、自分と合うか合わないかの価値基準を前提にコミュニケーションを行っていることがわかります。

またそういった自分と価値観が合うかを事前に確かめるためにも、投稿内容がひと目で確認でき、気軽にフォローができるInstagramなどのSNS上で、先にやり取りをすることが今の10代にとっては主流となっているのではないでしょうか。

友人とはSNS上で、普段どんな話をしますか?

友人とはSNS上で、普段どんな話をしますか?

続いてSNS上で会話する内容については、45%の10代女子が「同じ趣味の話題」と回答しており、最も多い結果となりました。ついで「遊びの予定を立てる」「学校であったこと」となっております。

特に、同じ価値観をもった友人同士で関係を持つ手段として「Instagram」が活用されていると考えられます。Instagramでは、このような同じ価値観=趣味に合わせて複数のアカウントを使い分けたり、趣味のアカウントと本アカウントを分けるなどして2つ以上のアカウントを保有することが当たり前になっているようです。

いずれにしても、多種多様な価値観を持った人と幅広く付き合うというよりも気の合う仲間と小さなコミュニティで過ごす。そういったコミュニティがたくさんあるというのが、今の10代女子の友人関係の作り方であると考えられます。

連絡を取り合う頻度の多い友人はどのくらいですか?

連絡を取り合う頻度の多い友人はどのくらいですか?

よく連絡をとりあう人数は「2-3人」が47%と最も多い結果となりました。

微妙な差ですが、大学・専門学生よりも高校生の方が少しだけ連絡をとりあう人数が多いようにみえます。

それはどの程度の連絡頻度がありますか?

それはどの程度の連絡頻度がありますか?

連絡頻度は「毎日」が23%と最も多く、「週5回」が17%と次に多い結果となりました。特に高校生は毎日学校で会う頻度も多いと思われますが、連絡頻度も多いようです。大学・専門学生においては、人それぞれ頻度が異なるようで、週1日から毎日までバラけました。

友人とのやりとりでストレスを感じることはありますか?

友人とのやりとりでストレスを感じることはありますか?

友人とストレスを感じる機会については、高校生の56%と半数以上が何かしら不満があるようです。高校生の場合、学校生活の友人関係はクラス替えなど自分では選べない環境にあるのが前提のため、自分の価値観をはっきり持っている10代女子にとってストレスを感じやすいのでしょう。むしろ、それを前提としたコミュニケーションとなっているからこそ、仲良くなるためにはSNS上でのやり取りが重要な位置付けになっているとも言えます。

一方、大学・専門学生はストレスが「ない」人の方が70%と非常に多く、自分と価値観が合う人に限定した友人関係をつくることが出来るため、大きなストレスを感じることは少ないように思われます。

友人同士で一緒に利用しているようなアプリがあれば教えてください。

「Instagram」が最も多く使用され、次に「whoo」という位置情報共有アプリが多く利用されています。その他にもグループでカレンダーをシェアする「Time Tree」やアバターを介してネット上でコミュニケーションをする「Bondee」のアプリ、1日1回ランダムなタイミングで通知が来て2分以内に写真を共有するという今を切り取って共有する「BeReal」のようなアプリを使っていると回答が寄せられました。友人と位置情報やスケジュールなど、日常をお互いに共有できるアプリを使用している傾向が多いように見られます。

また他にも、「Snapchat」や「TikTok」なども回答として上がっています。

まとめ

  • 友人との出会いは「クラスが一緒」「部活が一緒」「委員会や課外活動が一緒」
  • TwitterやInstagramやオンラインゲームなどインターネット上で友人関係に発展するケースもあり、出会い方は多様化
  • 知り合った際に交換する連絡先は「LINE」「Instagram」が特に多く、高校生の方が大学・専門学生よりも約1.4倍ほど「Instagram」を活用
  • 友達と思う人は「6-10人」が最も多く、続いて「11-20人」「1-5人」
  • 友人関係の築き方は、実際に会って遊ぶことや話すことが重視されている
  • 友人との関係性を良好に保つために意識していることには「相手を思いやる」「距離感を保つ」「自分の意思だけを通そうとしない」こと
  • 特に親しい友人は「3人」が最も多く、1-3人ほどの10代女子は約54%
  • 友人とは直接会った時に話すことは「学校であったこと」が最も多く、それ以外には「同じ趣味の話題」「勉強の話題」なども多く、自分の価値観やレベルに合った人と会話をすることが多い
  • SNS上で会話する内容は45%の10代女子が「同じ趣味の話題」、続いて「遊びの予定を立てる」「学校であったこと」
  • よく連絡をとりあう人数は「2-3人」が47%
  • 連絡頻度は「毎日」が23%と最も多く、「週5回」が17%と次に多い。大学・専門学生よりも高校生の方が連絡頻度が多い。
  • 友人とのやりとりでストレスを感じるのは、高校生56%、大学・専門学生30%
  • 友人同士で利用しているアプリは「Instagram」「whoo」「Time Tree」「Bondee」「BeReal」「Snapchat」「TilTok」など

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【調査概要】

対象: 13-22歳のマイナビティーンズ会員
調査期間:2023.03.16-2023.04.02
調査方法:インターネット調査
回答数:221件(内訳:中学生29件、高校生112件、大学・専門学生68件、フリーター4件、社会人8件)

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