【2021年7月版】10代女子の外出意識・遊びにいく場所・スマホアプリ利用実態調査
コロナ禍の生活様式が日々変化いる中で、コロナウイルスの脅威が10代女子の外出に対する意識や、日常の過ごし方、スマホアプリの利用にどのように影響しているのでしょうか。
今回は2020年10月に調査しました10代女子の過ごし方と比較しながら、どのように意識や行動の変化が表れているのか調査いたしました。
友人と遊びにいくことに抵抗感はありますか。
「かなり抵抗がある(20年10月比:7%増)」「やや抵抗あり(20年10月比:4%増)」と友人と遊びに行くことに対する抵抗感が増しています。
学校生活や自宅でオンライン授業を受けるなど、高校生と大学生で生活スタイルが異なるものの、昨年と比較し高校生、大学生ともに「あまり抵抗がない」層が抵抗感を持つようになったことが読み取れます。
友達と遊びにいくことに「抵抗がある」理由を教えてください。
全体的に抵抗感が増している傾向となりましたが、外出を控える理由は「自主的に規制している(45%)」「家族に心配をかけたくない(44%)」が主な理由としてあがりました。
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の公示などの影響、ニュースなどの報道による規制がありますが、10代女子は学校や親を含めた自分以外の他者からの規制で外出を控えているのではなく、自主的に不必要な外出を避けているようです。
高校生・大学生ともに、周囲に心配をかけないようにするために自主的に外出を規制していることから、コロナウイルス予防に対する意識は高いと考えられます。
平日と休日の過ごし方を教えてださい。
平日の過ごし方(学校・部活終了後)
学校帰りの過ごし方は、85%の10代女子が「自宅で過ごす」ことを選択しており、平日に目的のない不要な外出は避けていることがわかります。
特に、高校生は91%が自宅で過ごしており、大学生も77%が自宅で過ごしております。次いでバイトに行くが38%となりました。平日にバイトに行く比率は大学生の方が高い結果となります。
休みの日の過ごし方
休日の過ごし方も平日と大きく変わらず、「自宅で家族もしくは一人で過ごす(73%)」と回答した10代女子が最も多い結果となりました。
次いで「バイトに行く(28%)」「友達と街中に遊びにいく(25%)」結果となりました。休日に「バイトに行く」比率は20年10月比5%増加している一方で、「友達と街中に遊びにいく」は4%減少しております。
また、高校生に利用者が多い「塾、習い事に行く」では、20年10月比で13%減っており塾においてもオンライン授業化が進むことで自宅学習が増加していることが想定されます。
外出する場合に最近、よく遊んでいる場所を教えてください。
基本的に平日も休日も自宅で過ごすことが多い10代女子ですが、たまに外出する際は「ご飯(41%)」「カフェ(38%)」の飲食店へいく傾向が高い結果となりました。
飲食店以外では「ショッピング(洋服)(38%)」が選ばれており、普段外出していない環境の中で外出する際はリアル店舗での購入体験を楽しみたい思いがあるのではないでしょうか。
主に高校生は「ご飯」、大学生は「ショッピング(洋服)」をしているようで、外出する際の楽しみ方に違いもあるようです。
また高校生が遊びに行く時にやることの上位に上がっていた「プリクラ」は遊びにいく頻度が減少していることが影響し、比率が落ちております。
(ご参考:https://teenslab.mynavi.jp/movie/popular-area/)
あなたがよく利用するスマホアプリをお選びください。
よく利用するアプリは「Instagram(63%)」「YouTube(62%)」「Twitter(52%)」の利用が依然高いものの、20年10月と比較すると利用率は落ちているようです。
そんな中、TikTokに関しては減少幅がほぼ見られない点から、10代女子がSNSに割く利用時間の中で、TikTokの閲覧に割く時間が多くなっていることが想定されます。
また、20年10月比で目立って増加がみられるのが「カメラアプリ(40%)」「通販・フリマアプリ(36%)」となっております。。特に「カメラアプリ」に関しては、20年10月比で14%増加となっており、限られた学生生活の中で昨年よりも友達と直接会える機会が徐々に増えてきていることから、友達との思い出づくりで活用されていると考えられます。
まとめ
- 外出に対する10代女子の抵抗感は20年10月より増している。
- 平日・休日ともに、自宅で過ごすことが多く、自主的に外出を控える傾向が高くなっている。
- 外出する場合は、飲食やショッピングなどやることを決めている場合が多い。
- よく使っているアプリはInstagramやYouTube・Twitterが多いが、20年10月より利用率が下がっている。
- TikTokの利用率が20年10月からの減少幅が少なく、SNSに割く時間の中でTikTok閲覧に割く時間比率が高くなっている。
- カメラアプリ、通販・フリマアプリの利用率が増加。
昨年に引き続き10代女子は自宅で過ごすことが多く、自主的に外出を控える傾向が高い結果となりました。外出する際は目的と持たず外出するのではなく、目的をもって必要最低限の外出を行っていることが読み取れます。
またカメラアプリの利用率増加から、学校内でのイベントや日常の友達との何気ない外出が減少してしまったことから以前にも増して「思い出」を写真として残すことの価値が高まっているのではないでしょうか。
更に、自宅で過ごすことが多い中10代女子がどの程度、SNSに時間を割いているのか、新たにダウンロードしている傾向が高いアプリは何か、を実際のスクリーンタイムを例に調査いたしました。こちらの調査資料もあわせてご覧ください!
【調査概要】
対象: 13-19歳のマイナビティーンズ会員
調査期間:2021.07.06-2021.07.19
調査方法:インターネット調査
回答数:178件(内訳:中学生6件、高校生89件、大学・専門学生74件、社会人5件、フリーター4件)