10代女子の「盛れる」基準とは?スマホカメラアプリの使い分け&撮影シーンを調査!
InstagramやTikTokでは写真や動画をつけて投稿することになりますが、10代女子を中心に投稿する写真や動画にフィルターやエフェクトを活用することが一般的となっております。
カメラアプリの種類は非常に多く、撮影するものに合わせたフィルターやエフェクトも数多く存在しています。そんな中、10代女子はスマホで撮影するものや共有する相手によって、どんなカメラアプリを使い分けしているのでしょうか。
また、さまざまな被写体や撮影シーンにおいて、写真が「盛れる」状態とはどのような写真なのでしょうか。
今回は、10代女子のスマホカメラの利用実態とアプリの使い分けから考察される「盛れる」とはどのようなことなのかを調査いたしました。
スマホで写真を撮る頻度
約4割の10代女子が毎日写真を撮っており、8割以上が週1回以上写真を撮っていると回答しました。
高校生の方がほぼ毎日撮っている10代女子が多く、大学生より撮影頻度が高いことがわかりました。
スマホにどのような写真を保存していますか
最も多いのは、友達(71%)でした。
次いで、推し関連(55%)、自分(51%)、食べ物(26%)、家族(20%)という上位結果になりました。
高校生・大学生比で見ると、上位の項目は大きな違いはないですが、高校生と大学生を対比で見るとそれぞれの特徴が見て取れます。
高校生:友達(大学生より10%高い)、推し関連(大学生より19%高い)
大学生:飲み物(高校生より12%高い)、家族(高校生より8%高い)
高校生は特に友達と推しに関連する写真の比率が多く、大学生は全体割合の高い友達・推し・自分以外にも飲み物や家族など様々なカテゴリの写真を保存してる傾向が高いことが分かりました。
撮影するものによってカメラアプリを使い分けしていますか
撮影するものによってアプリを使い分けている10代女子は68%いました。
多くの10代女子は、撮影するものによって複数のカメラアプリを使い分けしていることが分かります。
現在使ってるスマホカメラアプリを教えてください(スマホ純正カメラを除く)
最も多いのはInstagramのカメラ(54%)、次いでSNOW(45%)、3番目にBeautyPlus(21%)、Ulike(21%)がランクインしました。
高校生・大学生別に見ると、利用されているアプリが異なっている様です。
高校生:BeautyPlus(大学生より12%高い)、Instagramのカメラ(大学生より14%高い)
大学生:SODA(高校生より12%高い)、foodie(高校生より7%高い)
保存している写真やカメラアプリの特徴などの結果を考慮すると、高校生は人と撮る機会が多いため、肌が綺麗に見えるアプリや人との撮影に向いているBeautyPlusが多く、大学生は普段メイクをしていることや飲食系を撮る機会も多いためSODAやfoodieなどの特化型カメラアプリを利用していると考えられます。
スマホカメラアプリを使用する際に重視するポイント
最も重視されているのはフィルターが多い(53%)ことでした。次にナチュラルに撮れる(38%)、スタンプが多い(28%)ことがポイントとなっており、撮影する相手やSNS投稿などシェアを意識してアプリを選んでいると考えられます。
属性別に見ると、
高校生:シャッター音を消せる(大学生より16%高い)、友達が使ってるから(大学生より10%高い)
おそらく友達を撮る機会が多いため、友達と同じアプリを使う傾向高いのだと考えられます。また、シーンとして教室など学校内で撮るケースが多いためかシャッター音を消せるアプリも重視している様です。
大学生:撮影するものよって専用のフィルターやモードがある(高校生より7%高い)
友達以外にも、食べ物や飲み物、街並み・建物などを撮る機会が多いためか、1つのアプリで様々な撮影シーンに対応できることや、被写体を様々なフィルターで見せ方のバリエーションが多いカメラを重点的に利用したいと思われている様です。
「自分」を撮るときに使うカメラアプリ
最も多いのはiPhoneのカメラ(47%)でした。次にInstagramのカメラ(43%)、SNOW(42%)という結果になりました。
上位3つ以外にも、SODA(24%)、BeautyPlus(16%)、Ulike(16%)もサブカメラ的に利用れていると考えられます。特にSODAは、高校生より大学生の方が16%も高く、好みが分かれています。
10代女子が「自分を撮影するときに」重視する「盛れる」ポイントとは
ナチュラルに見えること ≒ 加工しすぎに見えないこと
目元や肌の透明感は出したり、肌や顔の輪郭きれいに見せるなど、若干の補正はしたいけど、あからさまに加工してる様には見えないように表現できる「ノーマル盛れ」の状態を10代女子は「盛れている」と判断しているようです。
「友達」と写真を撮るときに使うカメラアプリ
最も多いのは、Instagramのカメラ(44%)でした。次に、SNOW(34%)、iPhoneのカメラ(34%)の利用率が高い結果となりました。
高校生・大学生別に見ると、以下となります。
高校生:Instagramのカメラ(大学生より18%高い)
大学生:SODA(高校生より14%高い)
Instagramのカメラ利用が高校生の方が高いのは、友達との写真をInstagramに投稿することを目的にしているため、Instagramでそのまま撮ることが多いと考えられます。
10代女子が「友達と撮影するときに」重視する「盛れる」ポイントとは
自分だけではなく、みんなで盛れてエフェクトやスタンプで遊べる
マスクをしていても顔に反応するスタンプやエフェクトが重宝されており、友達と撮る時にエフェクトなどの機能で遊べることも選ぶ理由に繋がってそうです。
「自分」や「友達」と撮影するときは、スマホカメラアプリの使い分けが明確にされており、10代女子の「盛れる」という表現のニュアンスの違いが分かりましたが、その他のカテゴリにおいてもスマホカメラアプリの使い分けはなされているのでしょうか。
特化型カメラアプリの利用率が低く、iPhoneのカメラの利用率が高いシーン
「飲み物(カフェのコーヒーなど)」を撮るときに使うカメラアプリ
iPhoneのカメラ(43%)が使われることが多く、、次いでInstagramのカメラ(24%)、foodie(12%)が使用されている結果となりました。
基本的にはiPhoneのカメラとInstagramのカメラの使用率が高いですが、飲み物や食べ物の撮影に特化したfoodieの使用率がその他のアプリと比較して比較的高い傾向があるようです。
また、大学生においてはSNOW(11%)が高校生よりも利用頻度が高い結果となりました。
これらのアプリを使い分けている理由として、
- 極端な加工やエフェクトは重視していないこと
- カテゴリに特化したアプリの仕様やフィルター加工でさりげなく「おしゃれ感」は演出すること
が求められていると思われます。
「食べ物」を撮るときに使うカメラアプリ
飲み物(カフェのコーヒーなど)と近しい結果となっており、最も使われているのはiPhoneのカメラ(47%)でした。その他にはInstagramのカメラ(24%)、foodie(14%)が選ばれている結果となりました。
また、「撮らない」という結果に目を当てると、大学生の方が高校生よりも食べ物を撮影する割合が高く、物撮りを重視する傾向があると考えられます。
「自然を撮影するとき」「建物や街並みを撮影するとき」「夜景を撮影するとき」「ファッションを撮影するとき」「ヘアスタイルを撮影するとき」「ペットや動物を撮影するとき」の高校生/大学生別の撮影意向と、撮影する際に使用するスマホカメラアプリを調査しております。詳しくはこちらをご確認ください。
各シーンにおいて使い分けている理由とカメラアプリのよいと思うポイント
アンケート対象者が実際に上記カメラアプリを使い分けている主な理由を回答してもらいました。
iPhoneのカメラ
- 最も手軽に撮れてiPhoneは画質が良いから
- ノーマルで取りたいときはiPhone
- iPhoneはノーマル盛れの時に使う
- 性能がよく、変にもれたり違和感が出ることもないから
Instagramのカメラ
- Instagramは加工しやすいから
- Instagramはエフェクトがかわいい
- フィルターが可愛い
SNOW
- 可愛いスタンプがたくさんあるから
- 後加工用で使うことが多い
- 機能が沢山あるから
- エフェクトとスタンプの種類が沢山あるから
SODA
- 盛りすぎずにナチュラルに撮れるから
- ほどよく盛れる
- 自然な加工とフェクトがあるから
BeautyPlus
- エフェクトをつけなくても可愛く盛れる
- 肌が綺麗に見える
foodie
- フード専用のフィルターが充実しているから
- 食べ物向きの明るいフィルターがあるから
- おいしそうにオシャレにとれる
まとめ
- 約4割の10代女子が毎日写真を撮っている。高校生の方が撮影機会が多い
- 写真を最も撮るのは、友達相手
- 友達と撮る時のカメラアプリは、SNS投稿を意識し、Instagramのカメラ(44%)、SNOW(34%)、iPhoneのカメラ(34%)が選ばれている
- デフォルト以外の利用カメラアプリは、Instagramのカメラ(54%)、次にSNOW(45%)、3番目にBeautyPlus(21%)、Ulike(21%)
- 選ばれている理由は、フィルターが多い(53%)、ナチュラルに撮れる(38%)ため
- 自然な写真を撮るならiPhoneのカメラ
- 加工されててもナチュラルに撮れるカメラはSODA
【調査概要】
対象: 13-19歳のマイナビティーンズ会員
調査期間:2022.01.26-2022.02.15
調査方法:インターネット調査
回答数:164件(内訳:中学生3件、高校生88件、大学・専門学生64件、社会人4件、フリーター5件)