10代のDAUが8割以上のLINE、1割以上が検索活用するインスタグラムに注目!

2015年10月にインスタグラムで広告配信が日本でも開始され、2016年はインスタグラム広告の配信が盛んに行われ、広告のトレンドになり、一気に盛り上がってきた印象を受けます。
2017年も引き続きデジタルプロモーションのトレンドとして、インスタグラム広告の成長がが続くと予想されていますが、読者の皆さんはどのような計画を立てられていますでしょうか。
インスタグラム、その広告の現状を示す5つのグラフ:収益化はまだはじまったばかり(DIGIDAY[日本版])http://digiday.jp/platforms/5-charts-the-state-of-instagram-advertising/
大手ネットリサーチ会社が調査する結果では、10代女性の36%がインスタグラムのユーザーであり、さらにインスタグラムで検索まで行うユーザーもその内33%が行うと発表しています。
これらから言えることは、ティーンはインスタグラムを利用しており、写真の掲載だけでなく情報検索の手段としても活用しているということです。
下記調査データからは、ティーンはgoogle検索もツイッター検索も利用しますが、実はインスタグラムも検索活用しているということがわかります。
ティーンのマストアプリ「LINE」
また、圧倒的ティーンのアクティブ率の高さを誇るLINEも有効なアプローチの手段です。
引用:LINE公開資料から(http://ad-center.line.me/mediaguide/?pageID=3)
国内全体で6,800万人(2016年1月時点)のユーザーを抱えるLINEの18.6%がティーンユーザー(15-19歳)と発表されており、男女ともに8割以上のティーンが「毎日利用する」と回答していることから、最もティーンがアクティブなSNSであることは間違いないです。
LINEの良さの一つとして、TVのような感覚でユーザーが能動的でなくてもアプローチできる所にあり、毎日アクティブなティーンユーザーが8割以上もいるLINEは魅力的なSNSだと言えるでしょう。フェイスブックやツイッターは今年も変わらずSNSプロモーションの中心的存在として活用されると思われますが、ティーンへアプローチするSNSとしてインスタグラムやLINEは、2017年ますます存在感を増すと予想します。
流行に最も近い存在であるティーンがもつ力
広告代理店や各社マーケッターにインスタグラムやLINEが日本で影響力を持っていると広く認知されるまでは、フェイスブックやツイッターを活用したSNSマーケティングが主戦場で、ティーンの重要性は感じられなかったでしょう。
しかし昨今、世の中を巻き込んだ大きな流行「ピコ太郎の「PPAP」」や定番カメラアプリの「SNOW」をティーンがSNS上で流行の元となって生んでいます。
/column/teen-trend-ranking-2016
以前に増してティーンのSNS上の存在感を強く感じるこの頃ですが、無視できないくらいに流行の中心にはティーンが存在が欠かせなくなってきています。
何故、流行の中心にティーンがいるのか
「流行」の定義とは「一時的に急に世間にひろがりふえること。」とあります。
急に世間に広がるポイントとは、どこにあるのでしょうか。
ティーンであればインターネットで広がりを見せることは自明でしょう。
株式会社ジャストシステムが調査した「10代のスマホ利用に関するアンケート」では
”スマートフォンの1日あたりの利用時間は約153分で、パソコンの2倍以上”
”スマホアプリのジャンルごとに1日あたりの利用時間を聞いたところ、「LINE」が最も長く、110.19分、次いで「ゲームアプリ」が99.81分、「LINE以外のSNS」が86.58分だった。”
というリサーチ結果が出ており、ティーンのスマホ利用ではSNSがメインのチャネルであることが伺えます。
10代のスマートフォン利用に関する実態調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000133.000007597.html
流行していくパターンは様々ですが、以下3つのポイントがあると考えています。
- ティーンは日々ツイッターとLINE、インスタグラムを使い分けて見ている(常に情報を探している)
- 学校生活の中で真似されたり、話題になること(サプライズネタなど、みんなで楽しめるコトが好き)
- SNS上でティーンの間で流行る→TVで流行が紹介される→SNSで第2波の流行が起こる流れがある(共感力が強い)
企業がティーン向けにマーケティングを行う理由
F1層などの購買層にアプローチするには、相当なマーケティングや広告費が必要になり、最も大変なのが競合するものが多いコト。
その分、購買意欲が強くマーケティングが成功するとリターンも大きいです。
しかし、競合する会社がみんな同じマーケットで戦うには、ブランドの歴史やマーケティングの予算やプロダクトの魅力など様々な角度から競争しなければなりません。
そこで、次世代のF1層になるティーンに焦点を向けてみるのはいかがでしょう。
トレンドセッターであるティーンの存在はSNSプロモーションを行うにあたって欠かせないのですが、ティーンにプロモーションする魅力は、
- 流行などの新しいものをすぐに取り込み、派生させる力がある
- 同世代の横の紐付きが強い
- 10代の時に触れたブランドなどは中々忘れられない
にあると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「インスタグラム」で検索するティーン。
「流行」の近くにいるティーン。
「次世代のF1層」になるティーン。
と様々な顔を持ち合わせるティーンという存在は、私達が考えるより「情報リテラシー」が非常に高い存在であるのかもしれません。
そして、ティーンにアプローチするタイミングに早過ぎるということはなく、これからの企業のマーケティング活動に非常にプラスに働く、魅力的なマーケットになっていくのではないでしょうか。